「創業計画書」の書き方のコツ その4
今回も、創業計画書の書き方のコツをご紹介していきます。
記載する内容は、大きく9項目になりますが、そのうちの8番目と9番目の「事業の見通し」「自由記述欄」についてご紹介します。
8.事業の見通し(月平均)
こちらも創業融資計画書を書く際に重要な部分になります。具体的に見てきましょう。
【「創業当初」と「1年後又は軌道に乗った後」を比較した金額】
・売上高
・売上原価(仕入高)
・経費(人件費、家賃、支払利息、その他、合計)
・利益
上記の項目を比較して記入していきます。これから事業を始めるのですから、実際の数字を並べるのは難しいかもしれません。だからこそ予想通りの売上高が見込めないことを想定して、しっかりと収支計画書を立てていく必要があります。
★Point
①予想する売上高は多くなりすぎていませんか?
②予想する経費は少なくなりすぎていませんか?
【売上高、売上原価(仕入高)、経費を計算されて根拠を記入】
こちらは、どのような計算で売上高・売上原価、経費を算出したのか記載します。
飲食店の場合だと、
〈創業当初〉
・売上高:お昼と夜の売上、週末の売上の計算式を表記
・原価率:○%
・経費:人件費の具体的な算出方法、家賃、支払利息の計算式、その他の費用の記載
〈起動に乗った後〉
・売上高:創業時の○倍
・創業当初の原価率を採用
・人件費 従業員数○人増にて○万円増、その他諸経費の記載等
実際に計算式を書いて数字を出すと、より具体的になります。
その際に考えていただきたいことがあります。
★Point
①返済計画は大丈夫ですか?
②利益が少ない場合に、事業を守れる財源はありますか?
実際に事業を始めてみて、予想以上に経費が掛かってしまう場合があります。そうならないためにも一つ一つの数字と丁寧に見つめ合い、算出し、表記することで気付けることがあると思います。とても大切なことですので、焦らずに丁寧に考えていきましょう。
※事業の見通しについては、別紙で「事業計画書(月別収支計画書)」(※最低創業から1年分)を作成すると、より具体的な計画を示すことができます。
9.自由記述欄
この欄には、アピールしたいことなどがあれば記入します。
今回は、創業計画書の8. 事業の見通し、9.自由記述欄の書き方のコツをご紹介しました。シリーズ【融資編】「創業計画書」の書き方のコツは今回で最後となります。
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2022.02.22|CATEGORY:お知らせ