「創業計画書」の書き方のコツ その1
今回は、創業計画書の書き方のコツについてお話しします。
記載する内容は、9項目になりますが、そのうち3つをご紹介します。
1.創業の動機
なぜその事業を始めようと思ったのか、どのような経緯だったのか等詳しく書くことが重要です。
創業への準備度合い、支援者の協力、経営方針、立地選定理由など具体的に記載していきます。
主体的に書くことを意識します。さらにご自身のことだけでなく、ご家族や周りの方の理解なども含めるとより深い内容になっていきます。
(例:飲食店)
×開業するのが昔からの夢だった。
〇自分の店を持つことが夢で、5年の飲食店勤務で技術や営業ノウハウを身につけることができた。
※当事務所では、しっかりとヒアリングを行いますので、行政書士へその思いをお聞かせください。
2.経営者の略歴等
こちらは、書式に則って正確に記入していきます。だたし、事務的に期間や内容を記載するのではなく、勤務時の役職、待遇、実績等を具体的に記載することで、自分の持つ力をしっかりと伝えることができます。
また事業自体が初めてという方は、ここでこれまでの経験をしっかりとアピールし、新しい事業へとつなげていくことが大切になります。
(例:美容室)
×平成〇年〇月~ 美容室△△に8年勤務
〇平成〇年〇月~ 美容室△△に8年勤務 この間××コンクール入賞。〇年〇月からは店長として従事し、従業員育成や店舗運営を任された。
書式に収まりきらない場合は、別途資料を準備します。
3.取扱商品・サービス
こちらでは、創業した会社がどのような事業をして、どのように集客するのかなどを説明します。全部で4つの項目があります。
・取扱商品・サービスの内容
どのような商品を取り扱い、サービスを行うのか、売上シェア率が何%になるのか記入します。
書ける項目は3つありますので、主となるものを考えて記入してください。
・セールスポイント
抽象的な表現を使いがちですが、ここでは自分のお店のウリを具体的に分かりやすく記入し、お店がイメージできるような内容にすることが大切です。
(例:美容室)
×お客様がくつろげる店にする。
〇お客様にあった新しいスタイルを提案するために、施術中の対話を大事にしながら顧客一人ひとりのカルテを作成する。
・販売ターゲット・販売戦略
お客様となる方の年代、性別、どのエリアか、どの層に対してなのかを記載します。
・競合・市場など企業を取り巻く状況
どのようなエリアで、他社はどれくらいの価格で商品を販売しているか、その市場における課題と解決方法を書いていきます。読む人を説得できるような内容を意識しましょう。
今回は、創業計画書の1.創業の動機、2.経営者の略歴等、3.取扱商品・サービスまでの書き方のコツをご紹介しました。次回は、4.取引先・取引関係等の書き方からご紹介していきます。
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2022.01.11|CATEGORY:お知らせ